好調

お仕事をご一緒させていただいている広告担当者の提案がグッドアイデアだった。いい一日を過ごせる予感がした。それから僕は3つを作業。ウェブ用のスケジュール表を試行錯誤して、書き込む。ラーメン店のインタビュー記事を書き、提出。旅行本の1ページのためのキャッチコピーと文章に4時間費やし、8割方書く。その間、コーヒーを水で半分に割って、2杯。なにかに集中して、すべきことを一個一個つぶしていくと、世界が楽しい。

日が暮れてから、気分転換にスタバへ向かう。自転車に久しぶりに乗って、身体を動かす。心と身の間が気持ちいい。駅のホームとスタバで高度成長期を技術革新という視点から描いた作文を読む。80字前後の一文、専門用語の羅列、作者の思い入れをからめた作文は読みにくい。学生時代に原本からコピーを取ったが、挫折して、在学中も卒業後もずっと読まなかった。

経験的に、僕はある程度、人の視線と雑音があったほうが読書がはかどるようだ。ついにそれを読了。うれしい。面白かった。アイスコーヒーとスコーンに530円を支払ったかいがあった。

コーヒーを3杯飲んだからか、駅を降りると腹痛。これはまずい。「トイレに誰も入っていませんように」と僕はコンビニに駆け込む。幸いにもそのコンビニには2つの男女兼用のトイレがあって、片方が空いていた。

昨日までの2日間は最低だった。血液型で人を判断する人(お前、何年生きてるんだよ)、人の意見を尊重せず、自分の意見をゴリ押しする人のペースに巻き込まれたからだ。僕は本を開いても読めない、仕事も手につかない、生活のリズムが狂う、散々な目にあった。自分のやる気を奪う連中とはなるべく付き合いたくない。だから、防衛した。連中からの電話を取らなかった。その代わり、一回のやり取りで完結するようにメールを書いた。もちろん、相手の機嫌を損ねないように丁寧に。

同じ物事を最低な日に考えるのと好調な日に考えるのとでは、ずいぶんと見方が変わってくる。だとするならば、最低でも好調でもない平凡な日に物事を考えるのが、最適かもしれない。

セミの鳴く声を今年初めて聞いた。力の限り、鳴いてくれ。