2016-01-01から1年間の記事一覧

台風の日

台風である。 午前10時42分。 俺は免許証の受け取りのために、交通安全協会から呼び出しをタイミングよく食らった。 「はいはい、今から行きます」と適当に答えた俺は、しかし行動はまっとうで、約束を守り、 台風のなか交通安全協会まで歩くのである。 …

「母」の日

今日は「母」の日だ。 母は64歳の誕生日を迎えた。僕が母と話していると、お互いの年齢の話になった。 それから電話を切って、よみがえった記憶は子どものころの僕だ。母は受話器を片手に祖母と話していた。 当時の母は今の僕と年齢がそう変わらなかったと…

本を捨てた

本を6冊捨てた。 積読の本で、この先も読みそうになかった。 俺にとって本は大事なものだから、本を捨てるのは難しかったが、本を捨てた。 本を捨てたわけは別にどうでもいいが、本を捨てたの自分の気持ちや情景を忘れたくないので、つづる。俺が本たちをゴ…

部屋掃除

特殊な人の部屋を掃除した。特殊な人は完全な暗闇と静寂のなかにいて、自分の世界を生きている。その人は時々、僕たちの世界に連れられてくるし、自分でこちらに来ることもある。専門言語を操れる人がその人と言葉を交せるが、その人がその言語を理解してい…

下から上へうふっふふ

連休だったので、よく寝た。大体、俺は昼寝が好きだ。それで俺は寝すぎると、体も心も深く眠り、やる気というやる気がツボの奥深くにしまわれて、厭世観。俺はこの厭世観から逃れようと、さらに寝ようとするので、俺はやる気がしまわれたツボにフタまで置い…

雑感

散歩中にハトを見かけた。こいつはのんきそうに草をついばみ、首をクックとまげて、もどして、まげて、草をついばむ。きょろきょろした目はあまりに無個性で、不気味だ。俺は軍手をつけて、ハトを捕まえたら、ハトは能面かぶったハトから、他人事だと思った…

雑感

読書 面倒。言葉 多い。副詞 接続詞 連体詞 助詞 不要。本 読みやすい。朝 シャワー 憂鬱 飛ばす。外国人 地下鉄 道 質問。車掌 迷惑顔。明日 明後日 似た 生活 続く。うんざり 発狂。変化 連続 疲れる。ゆっくり 変化 好き。花粉症 風邪 夜中 鼻水 睡眠不足…

雑感

勉強を始めている。楽しい。私のもやもやした疑問に対する先生の解説が理路整然とわかった時、理解が私に訪れて、気持ちいい。気持ちいことは布団にいるときや山登り、セックスだけではない。もっと知りたい、学びたいという意欲までくっついてくる。おまけ…

平然とゲップ

5本指ソックスは体にいいらしい。面白そうなので、1年前に買って、着用してきた。実際に面白かった。5本指ソックスが指の股から指の一本一本を丁寧に締め付けて、指も指の股も不快だった。5本指ソックスを脱いだとき、やけに解放感があって、爽快だった…

雑感

しわの入った顔が電車の夜窓にうつる。いつの間にふけたんだろう。帰宅して、椅子に腰かけると、疲れがドッと出てきて、40代になった感覚に陥る。潤いという潤いがどこかにいったんじゃないか、俺は。なんで、こんなに疲れてんだろう。 *用事ついでに、梅…

伯父の背中

毎月、私は伯父と寿司をつまむ。伯父は真面目で、律儀で、情に厚い。伯父は軽薄さを嫌う。伯父はいかりや長介のような人といえば、わかりやすいだろうか。だから、伯父の冗談は言ったそばから、破たんしてる。私は、伯父が少し苦手だった。伯父は左腕がなか…

講習会

講習会に通っている。そこには先生が1人、アシスタントが2人いる。中年のおばさんたちである。アシスタントAは俺に向かって、「先週イケメン君がいなかったから、先生、やる気がなかったみたいよ」と笑い、先生は「そういうことは逆セクハラですよ」とA…

居心地のいい喫茶店

居心地のいい喫茶店がある。クラシックジャズ、良心的な価格、客の回転率を意識していない接客。客は適当な時間を過ごして、席を立っていく。俺もそうだ。それだけではなくて、この店には声がすごくいい女店員がいる。その声はある有名人と似ていて、だから…

雑感

「THE 夜もヒッパレ」という番組をユーチューブで偶然見つけた。当時見ていたので、懐かしい。せっかくだから、俺はこの番組を見た。番組も俺もノリノリである。勢いのある番組が好きだ。 ノリノリであった俺だが、机にある積読の本に目がいった。俺は、誰か…