起床して、歯を磨き、着替えて、職場へ出かけた。
朝の街を歩き、朝陽を浴びる。気持ちがよい。
すれ違う人たちに病名を付け、
これが絶妙にその人へマッチして、笑える。
朝からまことに気分がいい。


コンビニで味噌汁とおにぎりを買って、
店から出ようとしたら、
インド系の若い女性たちが入店し、扉が開く。
先頭のかわいい女性がきゃきゃきゃと笑い、俺と目があう。
俺は笑っても許されるような気がしたから、
つられて、笑った。その人は少し照れていた。


職場はしんとして、誰もまだいない。
電気をつけて、準備を整える。
カップにお湯と味噌とのりを入れて、箸でかき混ぜて、箸を捨てた。
時間はまだあるから、俺は気になる本の続きを読みながら、
熱い味噌汁をすすり、パソコンのモニターの電源はまだ入れていない。
のりが底に溜まっているのが見えて、
箸を捨てなきゃよかったなと思ったが、どうでもいいことで、
味噌汁を上手に食べおえた。
そのうちに同僚たちがやってきて、
「おはようございます」とさわやかだが、
「やっぱり朝はだるいです」というような声をかけてきた。
俺は「おはよーございます」と元気よく返した。