『おしゃれの手抜き』

本書の目的は、大草さんがファッション業界で15年間働いて、身につけたファッションの基本を紹介すること。著者は大草直子さん、肩書きはファッションスタイリストです。以下、面白いと思った3点。

(ジーンズのバックポケット)刺繍やラインストーンなど、一見心惹かれる装飾は、そのシーズンのブランドの「気分」を表していたりするから、次の年は古く見えてしまう可能性も。長くはきたいなら、シンプルなものがおすすめです(p31)。

カラーシャツなら、サックスブルーをまず一枚。クリアで、濁りのないブルー。私たち日本人の黄みがかった肌色を美しく映え、白シャツとはまた違うイメージを表現してくれます。知性や清涼感に加え、颯爽とした涼やかな印象(p40)。

とりあえずのハンガーは使わない。買い揃えたのは、ドイツのハンガーメーカーの「マワ」のもの。パンツハンガーから、トップス用のハンガーまでこのブランドで統一したら、スペースは40%くらい節約できただろうか。大切な服がいつまでも、最良のコンディションでキープできるように(pp114-115、一部省略)。

本書は男の僕が読んでも楽しい。お洒落が好きな人はどうぞ。

理論派スタイリストが伝授 おしゃれの手抜き

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