Cora-Vola UNHCR国連難民支援チャリティーコンサート

先日、僕はエンターテイメント情報誌「SHIGA-ICHI!!」の取材に同行させて頂きました。UNHCR国連難民支援チャリティーコンサート「Heart to Heart~未来への挑戦~」とその主催者であるCora-Vola〜piece〜に対する取材です。以下はそのルポ。

歓声。アップテンポな音楽。身体に伝わる重低音。リズム、リズム、リズム。会場に鳴り響く曲はポップテイストな「We shall over come」。点滅する照明。鳴り止まない観客の手拍子。約30名のボーカリストたちによる張りのある歌声。積み重なるハーモニー。力強い声量。その身体がダイナミックに躍動する。緊張を乗り切った笑顔、大きく開いた口、滴る汗、揺れる肉体、力のこもる両腕の筋肉。手首を返し、拳を握り開き、ひじを曲げ伸ばす。ステップを踏み、膝を折り、足を一歩前に踏み出す。衣装のドレープが揺れ、はためき、跳ねる。観客の子どもたちは身体を躍らせ、老人が表情を緩ませる。若者はリズムを刻み、中年の男女が身体を左右に揺らし、声を上げる。あらゆる感覚器官が舞台に引きつけられる。波のようだ。喜び、嬉しさ、楽しさが引いて返す。悲しみ、不安、悩みが溶けていく。少しずつ、確実に高揚する気持ち。何もかも忘れてしまいそうだ。声を上げて、命を鳴らす。ボーカリストたちと観客は一体化する。
2011年2月11日、大阪市アゼリア大正ホールでUNHCR国連難民支援チャリティーコンサート「Heart to Heart~未来への挑戦~」が開催された。その趣旨は明確だ。コンサートを通じてお金を募り、国連UNHCR協会に寄付すること。つまり、このコンサートは難民支援のための社会活動である。主催者はヴォーカルユニットのCora-Vola〜piece〜、略してコラボラ。コラボラは「音楽を通じて人と人をつなぎたい、喜びを分かち合いたい」という想いから2006年に結成され、関西地域を中心に各イベントに出演。コラボラとは「コラーラスを行うボランティア活動」という意味。今回のチャリティーコンサートは「どうか最後まで、私たちの渾身の舞台をご覧下さい」というコラボラ代表者の言葉通り、まさに最高の舞台。閉演後、舞台袖から出てきたボーカリストたちも、会場を後にする観客も興奮冷めやらぬ熱気を身にまとう。お金が募金箱に入れられ、コンサートを称賛する声や感謝の言葉を伝える声がエントランスに響く。

ご関心のある方は「SHIGA-ICHI!!vol.002」で。もうすこし柔らかな文章になっています。2月最終大安日に発行されます。