おおさかのでも その1

「5.7大阪脱原発!!サウンドデモ」が7日(土)、15時から16時半にかけて大阪市西区で行われた。主催者は5.7大阪脱原発デモ実行委員会。主催者によると参加人数は約1000名。参加者は各々の方法で「脱原発」を訴えるなどして南堀江公園から浪速公園までのデモコースを歩いた。

上記の作文は今日のデモを新聞記事的に書いた場合です。次の作文(「おおさかのでもその1〜3」)は、僕が実際にデモに初めて混じって、見聞きしたことです。



僕はデモ開始15分前に南堀江公園に到着。緊張。心臓がドキドキする。ためらいを振り切って、写真撮影。参加者は老若男女。世代構成は若者5、中年3、老年2。女の子が風船を手渡してくれる。おっちゃん2人からA4の広告をそれぞれ1枚もらう。忌野清志郎や知らない曲が公園に流れる。大きな音。さすがサウンドデモ



主催者がデモのルールを説明。3列で並ぶこと。野次を無視すること。その後、主催者は垂れ幕を持つ人を有志で募る。数人が集まる。僕はそれを見て感心。出発予定の時刻は15時。実際は15時15分に出発。今日は本当に天気がいい。半そでの人やアロハシャツの人もいる。主催者は「原発で黙ってたら、ずっとこのままです。嫌なことは嫌だといいましょう」、かといえば「今日はマヌケなデモを頑張りましょう」とかいう。面白い。



ゆっくり、のろのろと歩く。信号が多いため、時々立ち止まる。ビールを飲むおっちゃん、おばちゃん、兄ちゃんもいる。この強い日差しの下でのビールは美味いに違いない。ワインを飲む兄ちゃんまでいる。ワインはアルコール度数が高い。彼の身体は持つのだろうか。ワインの兄ちゃんは怖いので、距離を置く。汗がにじみでる。ポカリで喉を潤す。


斉藤和義の「ずっとウソだった」が流れる。音楽に乗るおばちゃん、兄ちゃん、姉ちゃん。主催者側のマイクに続いて、みんなが「原発反対、原発やめろ、海を汚すな、子どもを守れ」と大なり小なりの声で訴える。面白かったのが「デモをさせろ」。今はデモの最中だというのに。これは警察に対する抗議か?僕は、飲んでいたポカリをふき出しそうになる。隣のオバちゃんが笑っている。


こわもての男ばかりがデモに参加するかと思いきや、電動車いすのおっちゃんや兄ちゃん、ベビーカーを押す若いお母さん、子連れの親子、かわいい女子、美人の姉ちゃん、老夫婦、老友達、一人の男女、白人まで色んな人がいる。赤ちゃんも子ども不思議なことに泣かない、結構大きな音なのに。みんな、わいわいしている。みんなは手づくりのプラカードや主催者がHP上に用意したプラカードを、街を歩く人たちに見せながら、歩く。街の人たちの表情は様々。一番は多かった顔が驚愕。「やや。買い物以外にすることがない大都会で何をしてるんだ。これはなんやねん。なんだなんだ一体。そやけど、面白そうやな。」アパレルショップや美容院のオシャレなスタッフが店から顔を出して、笑っている。オシャレな男女、デート中の人々、街を歩く色々な観客=人々が僕らに携帯やデジカメを向ける。ノリのいい高校生がデモに参加しようとする。

犬もこのデモに連れ出された。犬があちこちを見ている。


太鼓を叩く人、ハーモニカを吹く人、ペットボトルを叩く人、手拍子の人、ピアニカを吹く人、ギターを鳴らす人。みんなそれぞれの楽器を奏でる。時々、こうやってセッションになる。この太鼓を叩いていた兄ちゃんのリズム感が素晴らしく、周囲のみんなが身体や頭を揺らしながら、歩く。彼にカメラを向けると、「撮ってくれ」といわんばかりに太鼓を叩く。おばちゃんはここでもノリを発揮。僕の緊張がほどける。時刻は15時45分。僕はいつの間にか、身体を揺らして、両手を使って腰を叩いている。