カメラを持って京都をほっつき歩いた その2

街は僕に魔法をかける。一目置かれたい、ささやかに注目されたい、謎めきたいから、たくさん着飾って、ショップで必要以上の商品を購入して、散財する。気分は爽快で、気持ちいい。この魔法は街を出るとすぐに解ける。帰宅後、すごく疲れて、むなしい。

最近、僕はカメラをぶら下げて、街をほっつき歩いている。見慣れた街がガラリと変わる。なぜだろう。たぶん、まなざしが変わるからだ。観光客の目になるからだ。歩行の速度も遅くなるし、目がキョロキョロする。街の匂いを嗅ぎ、人の声を聴く。街ってこんなにおもしろかったのかと思える。

これは洒落てる。果報者、今日をいただくなんていう言葉いまどき、聞かない。素敵。

2010年のポスター。男たちの首の太さ、目つき、顔。「わが街を守る!」というよりも、「わが街を脅す!」が似合う。めちゃくちゃ怖い。

2011年のポスター。かわいくなった。ほっとする。

こんなところに図書館がある。しかも赤い看板の図書館。気になるから、周りをうろうろしたら

なんと図書館は京都随一の文壇バー。「このままどんつき→」の文字がかわいい。文壇バーのくせになんどもセロテープで張りなおしている。まぬけだし、面白い。

七条警察署、キョウトヨドバシ、そして京都タワー。京都の三重奏。まさに京都な写真。