我が家の猫が苦手だ

私が仕事を終えて、家に帰るのを少しためらったのは
私が我が家の猫に苦手意識を持ったからである。
うちの猫は猫らしく、トイレを覚え、
爪とぎ場をその日に覚え、甘えたいときだけすり寄り、
私が移動すれば、間をあけて、やってくる。
朝夕に意味もなくばたばたと走り回り、
爪切りを全身で嫌い、噛み癖は棒相手に矯正され、
私相手ならほとんど矯正されず、
私が疲れて帰宅すれば、机の上に前足をクロスさせて、伏せっている。
私があれ、いないなと思えば、私から少し離れたところで待機して、
私をじーーーーと見つめる。時には窓際から外を眺める。
私が甘えたい時に甘えさせず、
私が縄を動かせば、反応して、縄をぐるぐる円をかくように回せば、
ぐるぐる回って、一瞬よろめき、私を大いに笑わせたが、
我が家の猫は賢いのか、次からこの遊びに反応しても、
乗るのはわずかで、体をと前足をばたばたと動かす程度である。
噛むことの罰として、私がシャワーを浴びせかけると
全身で拒否し、暴れまわり、逃げる。
風邪をひいてもらうのは困るので、私は首根っこを
つかんでおとなしくさせてから、タオルで全身を拭くが、
しっかり抵抗されるので、しっかり拭いてあげる。
我が家の猫の容姿はかわいいけど、
性格はまさに猫そのもので、私はバカだと、
仕事帰りのドトールでコーヒーとどら焼きを食しながら、
隣のおじさん2人が株で損をしたことを
本に目を通しながら、聞いていた。
苦手意識をもってしまった私は今日は猫の相手をしないことにした。
我が家の猫は今日も一通りの行動を示した。
我が家の猫は畳の上で大の字になって、寝ている。
私を含めた環境そのものになじんできたのであろう。
のんきなもんである。